花巻温泉郷は岩手県花巻市の西部、山あいを流れる台川と豊沢川沿いを中心とした地域にある温泉郷です。12の温泉地があり、総じて「花巻12湯」と呼ばれています。各温泉の湯元が発見されたのは300~400年前とされていますが、7~8世紀に発見されたという古い逸話が残る秘湯もあります。
花巻12湯:花巻温泉、台温泉、金矢温泉、松倉温泉、志戸平温泉、渡り温泉、大沢温泉、山の神温泉、鉛温泉、新鉛温泉、花巻北温泉、東和温泉
「台温泉」は、台川の上流にあり、9世紀に征夷大将軍の坂上田村麻呂が発見したと伝えられており、15軒の湯宿が寄り添い建ち並ぶ昔ながらの風景を残す温泉街です。
この台温泉の引湯から始まったのが「花巻温泉」で、今では東北地方を代表する温泉リゾートです。
花巻温泉には大型ホテルと、広大な敷地の中に約450種6,000株をこえるバラが咲き誇る「花巻温泉バラ園」があり、花巻市に生まれた文豪・詩人、宮沢賢治が設計した日時計花壇もあります。
豊沢川中流にある「大沢温泉」は宮沢賢治がよく利用した名湯で、「鉛温泉」は作品中にも登場します。ゴルフやテニスといったアクティビティも楽しめる温泉「金矢温泉」もあります。
台温泉の泉質は単純硫黄泉やナトリウム-硫酸塩・塩化物泉などで、慢性皮膚病に適応があると言われています。花巻温泉の泉質は、無色透明で刺激が少ない単純温泉と、弱アルカリ性泉があり、神経痛や関節痛、冷え性、美肌効果があるとされます。各温泉地では日帰り入浴も楽しむことができます。
また、花巻温泉周辺には楽しめるスポットも多くあります。宮沢賢治の世界観を知りたい方には、「宮沢賢治記念館」や、賢治に関する芸術作品などが収集されている「宮沢賢治イーハトーブ館」、童話の世界観の中で遊べる「宮沢賢治童話村」などがおすすめです。
また、岩手の郷土料理と言われる「わんこそば」は花巻が発祥です。一口分のそばを次々にお椀に投げられ何杯食べられたか競うユニークな岩手名物、ぜひトライしてみてくださいね。
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アクセス | 東京駅→東北新幹線で180分→JR新花巻駅または花巻駅からバスで20分 |
電話 | 花巻観光協会 0198-29-4522 |
URL | https://www.kanko-hanamaki.ne.jp/ |
※このページの情報は2021年04月の情報です。