大分県の北東部、現存する最古の和歌集「万葉集」にも登場し、古くから神の山として崇められできた由布岳。その名峰のふもとにある「由布院温泉」は、温泉湧出量全国2位、源泉数全国2位を誇る温泉郷です。山々に囲まれた田園風景の中に老舗や個性派の旅館が点在し、若者からお年寄りまで人気を博しています。
泉質は多くが単純温泉またはアルカリ性単純温泉。単純温泉は刺激が少なく長湯しても湯疲れしにくいため、時間帯で刻々と変わる風景、特に由布岳が赤く染まる夕暮れを眺めながらのんびり入浴することができます。また、アルカリ性単純温泉は古い角質の除去や保湿に効果があるとされています。
由布院温泉には多くの立ち寄り可能風呂があります。どこも200~700円ほどで利用することができ、地元の人に愛される古湯・共同風呂から、由布岳の荘厳さを目の前に楽しむことができる露天風呂まで多種多様。自分のお気に入りの温泉を見つけるのも温泉旅の醍醐味ではないでしょうか。
由布院観光でぜひ訪れていただきたいのが「金鱗湖」。その名の由来は明治時代(1868-1912)、湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見た儒学者毛利空桑によって名付けられたといわれています。温泉水が湧き出し1年を通して水温が高いため、冬の冷え込んだ早朝には湖面から霧が立ち上る美しく幻想的な光景をみることができます。天候にもよりますが、見頃は大体朝8時頃まで。少し早起きして訪れてみてはいかがでしょうか。
1975年に起きた大分県中部地震の復興のため始まり、由布院観光の名物となっている「観光辻馬車」。JR由布院駅前をスタートし、佛山寺、宇奈岐日女神社を経て駅に戻るコースで、所要時間は約60分。馬車に揺られて由布院の町を観光するのもおすすめです。(要予約)
温泉地の多い大分県の中でも特に豊富な湯量を誇る由布院温泉。由布岳を背景に広がる田園風景と朝霧が美しい湯の里は、自然の中でのんびりじっくりと温泉を楽しみたい方におすすめです。
エリア | |
---|---|
アクセス | 羽田空港→飛行機で100分→大分空港→高速バスで60分→由布院駅 |
電話 | 由布院温泉観光協会 0977-85-4464 |
URL | http://www.yufuin.gr.jp/ |
※このページの情報は2021年04月の情報です。