那須温泉は、栃木県にある那須高原のリゾート地にある複数の温泉の総称を指します。
開湯は1300年以上前と伝わり長い歴史を持ち、江戸時代(1603~1868)に発行された人気温泉ランキングの温泉番付では関東地方の温泉として草津温泉(群馬県)に次いで第2位にランクインするほど、古くから庶民に愛されてきた温泉です。
那須温泉の中で最初に源泉が見つかったのが「鹿の湯」。現在も古い湯治場の雰囲気が残る共同浴場として営業しています。ここは栃木県最古の温泉であり、鹿の湯の源泉発見後、次々に温泉が発見され、江戸時代には既に7つの湯があり、「那須七湯」と呼ばれてきました。
那須温泉の源泉温度は63度~80度と高く、鹿の湯も41度〜48度と高めに設定されています。この熱い湯に浸かるため、鹿の湯では「時間湯」という時間を測って短時間で入浴時間を区切る独特の入浴法が伝えられてきました。
鹿の湯
泉質は硫黄泉で白い濁り湯が特徴です。昔から修行僧や戦争で傷ついた武士が訪れていたという那須温泉では、やけどや切り傷、慢性皮膚病などの外傷に効果が期待できると言われています。このほか、神経痛やリウマチ、胃腸病、婦人病の緩和が期待できるという温泉もあります。
現在の那須温泉は10軒以上もの入浴施設と、30軒ほどの宿泊施設がある一大高原リゾート地になりました。那須高原の自然景観を残しながら、和風旅館から高原リゾート、ペンションまで多種多様の宿泊施設があるのも特徴です。入浴施設の泉質はそれぞれ異なるため、湯めぐりをし、自分好みの温泉がきっと見つかるはずです。
那須高原は東京近郊の高原リゾート地として人気があり、自然景観や史跡、テーマパークなど幅広い見どころがあります。また、皇室の方が静養する御用邸があることから「ロイヤルリゾート那須」としても知られています。とくに夏は涼しく快適。自然に親しんだ後は温泉で疲れを癒す、そんな休暇に最適です。
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アクセス | 東京駅→東北新幹線で75分→那須塩原駅→関東自動車バスで60分→那須温泉 |
電話 | 那須町観光協会 0287-76-2619 |
URL | https://www.nasukogen.org/ |
※このページの情報は2021年04月の情報です。