有馬温泉

関西の奥座敷で秀吉も愛した歴史ある湯をめぐる

兵庫県神戸市内にある有馬温泉は、歴史ある温泉街として近隣に住む人はもちろん、全国の温泉ファンから愛される名湯地です。大阪・京都から専用バスで約１時間とアクセスも良く、宿泊はもちろん日帰りでも気軽に訪れることができます。

有馬三山に囲まれた温泉街には、立ち寄り入浴を楽しめる施設が点在し、都会のすぐそばにあるとは思えないほどの豊かな自然や閑静で落ち着いた街並みに癒されます。

有馬温泉には、鉄分と塩分を含んだ「金泉」、炭酸を含んだ「銀泉」の、２つの温泉が湧き出ています。二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉などの７つもの成分が含まれており、世界的にも珍しい、多くの成分が混合した温泉です。疾患の改善や自然治癒力の向上に効能があり、湯治の場としても重宝されてきました。

温泉街には多くの茶屋や土産屋が立ち並びます。全国的にも有名な湯の花堂本舗の「炭酸せんべい」や「有馬サイダー」、竹細工の「有馬篭」など、有馬ならではの特産品に出会えます。
また温泉施設だけでなく、温泉を最初に発見したと伝わる神様を祀る「湯泉神社」や、武将・豊臣秀吉ゆかりの地「瑞宝寺公園」、美しい庭が有名な「念仏寺」などの観光スポットがあります。

長い歴史をもつ有馬温泉では、現在に至るまで守り続けられる伝統や文化があり、「有馬芸妓」もその一つです。伝統のお座敷遊びを守り続けている有馬の芸妓の素敵な踊りや伝統芸を堪能するのも、通な楽しみ方です。

有馬温泉は日本国内でも特に長い歴史をもつ温泉で、その変わらない名湯ぶりは、伝存する最古の歴史書「日本書紀」や清少納言の随筆「枕草子」にその名が登場することからも伺えます。戦国時代には、戦いの傷や疲れを癒す保養の地として、秀吉がその再興に力を入れたと伝えられています。古より愛され続ける伝統の湯を、ぜひ体感してください。

※このページの情報は2021年04月の情報です。