山代温泉は、名湯で知られる石川県の加賀温泉郷のひとつです。
その歴史は古く、1300年以上前、高僧行基が霊峰白山へ修行に向かう途中、湯の中で羽の傷を癒しているカラスを見つけ、手を浸すとそれは温泉だったと伝えられます。そのカラスは、ヤタガラスという神武天皇の道案内をしたといわれる伝説の三本足の霊鳥であったそうです。
山代温泉は、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家、美食家など様々な顔を持つ北大路魯山人(1883-1959)が愛した温泉としても知られています。生涯で20万点といわれる陶磁器を作った魯山人は、山代で陶芸に目覚め、ヤタガラスをモチーフとした作品を残しています。
総湯は、旅館に内風呂がなかった時代の共同浴場のことを指し、今でも、誰でも気軽に温泉を楽しむことができます。
2009年8月には新しい総湯がオープンし、売店では、源泉に8時間浸して作る温泉たまごが売られており、なんと1日1000個も売れるといいます。
新名物である温泉たまごとソフトクリームが一緒になった「温玉ソフト」も是非ご味わってみてください。甘さと醤油のしょっぱさと玉子の濃厚な味はやみつきになります。
2010年には明治時代(1868年~1912年)の総湯を復元した古総湯も総湯の隣にオープンし、町のシンボルとなっています。
宿は総湯をぐるりと取り囲むようにして建ち並びます。総湯のすぐそばにある源泉公園は山代温泉発祥の地で、源泉がこんこんと湧き出ており、無料で足湯につかることができます。
北陸は、日本でも有数の食材に恵まれた地域です。
日本海で採れた新鮮な魚介類や、水質や土に恵まれた大地で生産される野菜や果物を使った日本料理が楽しめます。
他にも、ゴルフ、スキーが近くで楽しめるほか、立山・黒部、金沢、永平寺、東尋坊などへの観光の拠点としても便利な温泉です。
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アクセス | 東京駅→北陸新幹線かがやきまたははくたかで150分→金沢駅→特急しらさぎまたはサンダーバードで25分→加賀温泉駅→タクシーで10分→山代温泉 |
電話 | 山代温泉観光協会 0761-77-1144 |
URL | https://yamashiro-spa.or.jp/ |
※このページの情報は2021年04月の情報です。