富山県、立山連峰と後立山連峰の間を流れる黒部川に沿った大きな峡谷「黒部峡谷」。
その玄関口にある宇奈月温泉郷は、2015年の北陸新幹線の開業で、東京からも大阪からもアクセスしやすくなりました。
かつては、一面に桃の林が広がる地であった宇奈月温泉は、黒部川の水力電源開発とともに1923年に開湯しました。開湯当時はは約7km上流の黒薙(くろなぎ)から赤松をくり抜いた木管をつなぎ合わせ、温泉を引いていたそうです。お湯は澄んだ無色透明の弱アルカリ性単純温泉で、油や角質を落とすイオンのうるおい効果や、炭酸ガスのデトックス効果など4種の効果が期待できる「美肌の湯」と称されています。
写真提供:黒部・宇奈月温泉観光局
レトロな雰囲気の宇奈月温泉駅前にある温泉噴水は、開湯50周年を記念して作られたもので、約60℃の豊富なお湯が勢いよく湯けむりを上げる、温泉街のシンボルです。街中には足湯も点在していて、散策途中に気軽に楽しむことができます。
写真提供:黒部・宇奈月温泉観光局
また街の中心地にある「湯めどころ宇奈月」は観光客や地元の人が集い楽しむ総湯。地元の人と交流できるだけでなく、観光案内所も併設しているので、宇奈月の旅をここからはじめるのも良いでしょう。
写真提供:黒部・宇奈月温泉観光局
宇奈月駅から徒歩3分のところにあるやまびこ展望台からは、美しい峡谷はもちろん、眼下に架かる真っ赤な新山彦橋 と、そこを走る黒部峡谷鉄道、通称「トロッコ列車」を見ることができます。宇奈月から欅平 までの全長20kmを走るこのトロッコ列車は、黒部峡谷観光の代名詞といっても過言ではありません。車窓から切り立った断崖や大自然の美しさを楽しむことができる列車旅もおすすめです。
写真提供:黒部・宇奈月温泉観光局
秋は山一面が赤や黄色に染まる大迫力の紅葉、冬は雪に覆われた雄々しい立山連峰の風景、春は雪の残る山々を背景に広がる花畑など、季節ごとの絶景が楽しめます。そして、合わせて楽しみたいのが、美食の数々。富山は食材の宝庫、とくに富山湾の海鮮は全国的に有名です。冬は脂ののった寒ブリやカニ、春はホタルイカ、夏は富山湾だけで獲れるシロエビなど…。宇奈月温泉郷は一年中いつでも異なる魅力にあふれています。
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アクセス | 東京駅→北陸新幹線で140分→黒部宇奈月温泉駅→徒歩5分→新黒部駅→富山地方鉄道本線で25分→宇奈月温泉 |
電話 | 黒部・宇奈月温泉観光局 0765-57-2850 |
URL | https://www.kurobe-unazuki.jp/ |
※このページの情報は2021年06月の情報です。