四万温泉

群馬県の北西、新潟県の県境に近く、上信越高原国立公園の東部に位置する四万温泉。四方を千メートルを越える山々に取り囲まれ、山間を縫って流れる四万川の流れに沿って温泉街がある。鹿の住む森林、滝、ダム、そして川に囲まれ、昔から太宰治や与謝野晶子等、自然を愛する文人達に愛されてきた。四万温泉のいわれは、10世紀末にさかのぼる。信心深い武将が夢うつつに神託を聞き、目覚めたあと湧出する温泉を見つけた。この温泉を御夢想の湯と呼び、この地を神託にちなみ四万の郷と名付けたという。
40か所以上の源泉があり、そのほとんどが自噴泉、つまり地球の自然の力でこんこんと湧くパワフルな温泉。主な泉質は[美肌に嬉しい「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」だ]。湯は飲めば胃腸にいいともいわれ、1000年前から湯治客が訪れている。飲泉は内臓の活性化をサポートし、体を内側から温める。温泉街には飲泉所も点在するので試してはどうだろうか。[1回に飲むのは小さなコップの1/3くらいをゆっくりと。1日かけてコップ1杯くらいの量を飲むのが正解だ。300年の歴史をもつ温泉旅館は積善館。その前の赤い橋から続く落合通りは、[30年前にタイムスリップしたような]レトロな雰囲気の温泉街で、浴衣と下駄姿が似合う小さな路地だ。37ある旅館は、地元の食材を使った新鮮で健康的な料理を出してくれる。地酒も美味しいが、地元のりんごで作ったデザートも評判がいい。温泉街には信号機も歓楽的な場所もなく、四季折々の自然が最大のおもてなし。美しい茅葺屋根の日向見薬師堂、滝、甌穴等がみどころ。青色が印象的な奥四万湖は、春の新緑や 秋の紅葉の名所で散策するのも楽しい。
静かな、隠れ家的な温泉だ。
※滝への遊歩道は冬季は通行止となっています。

シェアする

関連スポット

top